こんばんは。

最近は香ばしい銘柄が良く動きますね。今日上昇した銘柄ではシステムソフトや倉元、下がったけどショクブン等はなかなか香ばしいです。また、本格的な動意前ではピクセラなどがかなり怪しい動きになってきました。この手の銘柄は振るい落としも激しく、買い値を間違えると一瞬で含み損が▲10%を超えてしまったりします。仕手株を触る場合は、頑張って働いて得たボーナス(賞与の時期ですから)を一瞬で溶かすことのないよう(笑)、リスク管理を徹底してくださいね。あなたの財布は狙われていますよ笑。


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さて、本日の注目銘柄ですが、
「6730 アクセル」にしました。

もう何度も実際の銘柄を元にチャートを見てきたので確認しなくてもわかると思いますが、念のため週足チャートを載せます。
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週足でアセンディングトライアングルを形成中でしたが、上の重要なレジスタンスを明確な出来高をもってブレイクしてきたわけです。これまで取り上げてきた銘柄はまだ重要なレジスタンスを超えていない銘柄が多かったと思います。トレンド転換の可能性が今後高いと思われる銘柄群がこれまででしたが、今回はレジスタンスのブレイクによってほぼトレンド転換したと判断できる銘柄です。

日足です。今日ブレイクしたラインの上にもパラレルラインを引きましたがここは過去にサポートがあったポイント、すなわち現在はレジスタンスとなるポイントの1つです。今回は載せませんが、このおおよそ800円のレジスタンスラインは週足の一目均衡表の抵抗帯の上限がある部分です。これを踏まえると、今後の上昇過程において800円前後で一旦跳ね返される可能性が高いという仮説が立てられると思います。仮説が正しいかどうかはどうでも良いのですが、このような仮説を事前に立てておけばホールドしてる銘柄が急に落ちていっても「レジスタンスに跳ね返されたんだな」と冷静さを保てるはずです。
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少し日足を拡大します。Aでストップ高を付けていますが、その後のベース部分の出来高が他のネガティブフィードバックの期間の出来高と比較して平均して多いことがわかるでしょうか(ネガティブフィードバックというのは大きな方向性のない期間のことです)。勘の良いトレーダーはこれまでと雰囲気が違うなと気付いていたと思います。これまでのブログでも書きましたがストップ高を付けた銘柄はその後の経過が大事です。ストップ高→ベース作り→真のトレンド開始という一連の展開は1つのパターンのようなものです。故にストップ高を付けた銘柄は1カ月後、2カ月後(場合によっては半年後以上)のようなポイントで定点観測すると良く、私もそうしてます。
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ここでAのストップ高のきっかけを確認します。だいぶ端折りますが、元々2017年にNEDOに採択されていた事業のプロジェクト場所を移したようなものだと思います。それはどうでも良いのですが、今回採択では株式会社ティアフォーが加わりました。そしてアクセルは完全自動運転に特化した独自のアクセラレータ及びメニーコア混在のヘテロジニアスSoCの研究開発を主に担当とあります。
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ここで当社とティアフォーの関係を振り返りますが、元々2017年5月にヘテロジニアスSoCの研究開発での協業を発表し、共同開発の推進と事業化を目的に2018年3月に当社がティアフォーに出資を行いました。そして今回のNEDOの採択にティアフォーも参画している経緯です。

2021年に試作チップの完成を予定しているので事業化はまだだいぶ先の話になります。事業化した際の業績へのインパクトを現時点で試算するのも困難です。しかしティアフォーはトヨタ等の出資で運営される未来創生ファンドも出資しているほか、米国のエヌビディアも出資するなど錚々たる企業が既に関わっています。エヌビディアの自動運転パートナー企業はトヨタのほか、ベンツ、アウディ、ワーゲン、ボルボ等です。ここで妄想はしませんがそういった大きな渦の中にある企業に出資、協業しているという事実は重要であり、当社の技術力の裏付けにもなります。
ティアフォーに関する直近のニュースでは、以下の日経記事抜粋のとおり大手各社が増資に応じている状況です。
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とはいえ、こういったIRのインパクトを正確に捉えるのは困難ですし、捉えようとすると膨大な時間を調査に割かなければなりません。でもチャートはストップ高後のエネルギー蓄積を隠せてはいませんでした。トレーダーとしてはこのチャートに現れる部分を見逃さないことの方が重要だと私は考えています。

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最後に業績を見たときに前期の赤字が目に焼き付き買えないと思う方も多いかと思います。当社の現時点での主力市場はあくまでパチンコ、パチスロ市場で、この市場はご存知のとおり漸減傾向にあります。経営層はそんなことは当然わかっていますので、これまで培ってきた技術力をミドルウェア、機械学習(AI)、セキュリティ、ブロックチェーンという時代が求める分野に応用させる形で事業構造を転換させているのが現在です。その一環がティアフォーとの協業でもあります。
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新規事業の収益貢献イメージは以下のとおりになりますが、2023年3月期で売上高で16億円程度にまで成長します(前期売上高は約50億円)。
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現在は事業構造転換へ向けた種まきの時期です。実際、当社の研究開発費は以下のとおり前期は25億円にも及んでいる状況です。前々期と比較しても約4億円の利益圧迫要因になっているわけです。主力事業の市場縮小により売上高は減少傾向ですが、事業構造転換の中で利益の質を高め、新しい会社に生まれ変わろうとしています。
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以下のとおり企業理念を変えるほどの変革の最中に当社がいるということです。この変革の未来を見据えて株価が上がるかどうかを考えていくことになります。
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かなり脱線しました。しかし、トレーダーはこういった状況を頭の片隅に入れながらもチャートに集中するのみです(笑)。今後はブレイクした株価がブレイクポイントに戻るのか、800円のレジスタンスでどう反応するか等々トレーダーは目の前の事実と戦っていきましょう。

今回はブレイク後の銘柄を敢えて取り上げました。ブレイク後の銘柄を取り上げるとどうしても後付講釈っぽくなるので、これまではブレイク前の銘柄を取り上げていました。ブレイク前の銘柄がどうブレイクしていくかをブログとツイッターの併用で見ていくことが勉強になるかと思ったからです。でもたまにはブレイク後の銘柄が今後どういう軌道を描いていくかを観察していくのも良いですね。もちろんブレイクが騙しになる可能性だってなくはないですからね。

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ということでそれでは。

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